bokete考察
うん、試用期間はなんとか切り抜けたんだ。
でも毎日仕事が遅すぎて、いつ首になるかわかったもんじゃないんだ。
だから定期券を三ヶ月分まとめて買う勇気が湧いてこないんだ。
本当は平日も休日も勉強しないといけないんだけどね。
hotline miamiにハマってしまってね。
1を早速クリアして、今2をやっているんだけどね。
全然勉強できてないね。
これは駄目かもわからんね。
でね、仕事上の問題点なんだけどね。
まず視野が狭いね。
物事を多角的に見れてないね。
あと会社仲間とご飯に行っても、話すこと無いね。
黙ってついていって、黙ってご飯食べて、自分以外の人が喋ってるのをニヤニヤしながら聞いて、黙って帰ってくる。
やばいね。
芸人とか、なんであんなノンストップで喋れんのかね。
ってことで、ユーモアについて勉強してみることにしたよ。
まあ、こんなのとか、
こんなのとか、あるしね。
そりゃそうよって感じだけどね。
うちの会社の社長も若くてユーモアがあって。
年一回、社長から「今年一年、うちの会社ではこんな成果があったよ」的なスピーチがあるんだけど、普通に面白いもん。
ユーモアって大事。
仕事ができない新入りなら、なおさら大事。
で、どうやってユーモア鍛えようかって話なんだけど、まあ勉強の基本は猿真似からってことで、とりあえずboketeのおもしろ回答についてそれなりに考察してみることにしたよ。
今日のお題
「あるやん」って突っ込ませるタイプのボケですね。
ツッコミワードが限定されすぎて、わざわざコメントで突っ込むまでもないタイプのボケですね。
ここで重要なポイントは、口元ですね。
「俺、面白いこと言ってますよ。笑ってくださいよ」的な意図が透けて見える口元していますね。
口元大事 (参照:第一印象できれいでないとがっかりする部位−トップは口元)。
しかも口角が髭で隠れてますからね。
あからさますぎる髭で。
視線の流れとしては、グラサン→髭→口元→「コンプレックスですか?」→アゴ、となるわけですね。
全てに面白エッセンスが詰まっていますね。
読む人からすれば、最初に画像を見た時にはアゴなんて気にならないわけですよ。
グラサンと髭の印象が強すぎるから。
でもコンプレックスってワードで、アゴへの着眼点が追加されるわけですね。
そういえばそうだわ、こいつアゴやべぇな。なんで気づかなかったんや、ってね。
そういう隠れた魅力を引き出すためのボケでもあるわけですね。
この観点から見ると、ツッコミの要素を含んだボケとみなせるわけです。
つまり、この画像に対して「しゃくれてんじゃねぇよ」ってツッコミも、十分アリなんですよ。
このボケの投稿者はしゃくれ部分について金脈を見つけたわけですね。
では、この投稿者はどのようにしてこのボケを投稿するに至ったのでしょうか。
自分がコレと同様のボケを思いつくにはどのような思考を経ればよいのか、考えてみます。
答えありきの考察になりますが、勉強にはなるでしょう。
まず、画像からデータを収集します。
1. 画像の時点ですでに若干面白い 。 おもしろ要素:ニット帽、グラサン、髭、アゴ
→ 身体的特徴は間接的にいじるべき
2. 電話している
→ 電話ネタは自由度高い。高すぎて迷子になる事も多い。
3. 自信満々そうな顔つきをしている
→ 電話ネタに絡めることができるかも。もしくは諦観を表すか。
4. この後、顔にサッカーボール当てられるんだろうな
→ わかりづらいネタなのでNG
5. 外が青いな。砂漠を走っているのかな。田舎なのかな。ヘリなのかな。
→ 細かすぎるのでNG
6. 首元の黒いのはなんだろう。犯人が首を絞めているようにも見える。
→ ボケに使うには苦しい
7. 携帯電話の形おかしくね。
→ 面白例えボケが浮かぶまで保留
8. 若干インテリ気取りな印象
→ 話し言葉に反映させるべき
こんな感じですかね。
ネタとしては1, 2, 3を使うことにしましょう。
で、
電話主に対して自信満々 (or諦観的)に何か言わせればそれだけで面白くなるはずだ。
ついでに身体的特徴を間接的にいじろう。
って方針が固まるわけですね。
多分、独力ではここまでが限界でしょうね。
ここから先は私の能力を超えた領域です。
よくよくみると、アゴが割れているわけですよ。
普通はグラサンと髭にしか注意がいかない。でもアゴにいじりポイントが隠れてる。
コレをいじらない手はない。どうやっていじるか。
そしてここからは更なるセンスの世界なんでしょうね。
"コンプレックス"というワードを弾き出した投稿者は、少しインテリっぽいワードを使うことで画像の人物が発しても違和感のないように気を遣っている点で素晴らしいと思います。
これを発想できるか否かは、単純に脳内にどれだけのシナプスが張り巡らされているかって話になるのでしょうか。
私だったら、仮にこの段階まで来れたとしても、
「サメを英語で?シャークですよシャーク。」
とか
「マイクの位置と人体構造的に、口がもう少し下にあっても良い」
とか、自分でも糞つまらないとわかる答えしか出せないでしょうね。
更に素晴らしいのが、「コンプレックスですか?」と聞き返しているところ。
相手からの通話内容を周りに聞こえるように喋るのはドラマのお約束ですが、まるで雑誌のインタビューに答える芸能人のようなウザさを織り交ぜているのが素晴らしい。
”ですか?”がそのウザさを生み出しています。
やはり「コンプレックス?ありませんよ」ではパンチが効いていない。
"ですか?"という言葉にこのような「鼻持ちならない印象」を与える効果があるとは思っていませんでした。
先程の
「サメを英語で?シャークですよシャーク。」
も、
「サメを英語でですか?シャークですよシャーク。」
とするだけで若干マシになる。
学んだこと
・"ですか?"はウザさを強調するのに役に立つ
・目立つものがあったら、その影を探るべし
今回のお題に対して、私が乗り越えるべき点は以下です。
1. 「キャラクターとセリフのマッチングをおろそかにしないこと」
2. 「キャラクターを注意深く観察し、隠されたイジりポイントを暴くこと」
1.については、具体的には以下の要素が必要です。
・適切な語彙の選択
・適切な語尾の選択
コレをするだけである程度面白くなるのです。
実生活においても、自分や相手のキャラを正しく認識することは非常に大切です。
自分のキャラにマッチしたセリフを選択するだけで面白くなるのです。
相手の隠れたイジりポイントを見つけるのです。
それが簡単にできれば苦労しないんですけどね。
結局センスって話に行き着くんですけど、それについては今日はもう疲れたのでまた今度考察できたらいいなぁ